イスラム教では、1日5回の礼拝(サラート)を行うことが、すべてのムスリムにとって基本的な義務とされています。礼拝は単なる宗教行為ではなく、感謝・反省・忍耐・誠実さを学び、心を整える大切な時間です。町の中では礼拝の時間になるとアザーン(祈りの呼びかけ)が響き渡り、職場や教室もその5分ほどは静寂に包まれます。

バングラデシュでは、夜明け前のファジュルから夜のイシャーまで、1日5回の礼拝が生活のリズムを形づくっています。仕事、食事、休憩の時間も礼拝を基準に自然と組み立てられ、社会全体に秩序と穏やかさをもたらしています。

例えば正午のズフル(昼の礼拝)の時間になると、多くの人が静かに礼拝を行います。これは作業を止めるというより、心を整え、再び集中するための短いリセットの時間です。こうした信仰の習慣は、日常の中で精神的な安定を保つ役割を果たしています。

ファジュルは新しい一日の始まりへの感謝、ズフルは誠実な働き、アスルは忍耐、マグリブは感謝、イシャーは反省と許しを象徴します。礼拝を通じて、ムスリムは自己を律し、他者への思いやりと謙虚さを育みます。

なお、面接前には、勤務時間中は礼拝が出来ないことを求職者に説明し、同意書を取得しています。企業の皆さまにも安心して受け入れていただけるよう、宗教的理解と日本での勤務ルールの両立を大切にしています。

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